昨年と今年の違い東京市場では、昨年来の急速な株価上昇に伴うバリュエーションの切り上がりを主たる背景に、一部外国人投資家による売却圧力が毎朝強まっていたが、他方で 長期資金と見られる投資家による押し目買いが株価を下支えする構図が見て取れる。 当面はこうした流れが継続すると思われるが、そこにおける投資手法としてひとつ、 リターンリバーサルという手法について解説したい。短期投資家による利食いの 動きと長期投資を念頭に置く投資家による底値買い、押し目買いの動きが強まる 局面でよく見られるのがこの動き。環境やファンダメンタルが変わらないのに 短期的に急落するような環境、まさに今回のような相場ではこの戦略を取りにいく のが王道。昨年後半は上がった銘柄が更に買われる傾向が強かったため、いい 銘柄はどんどんあがっていくという動きだった。1月のライブドア時もそうだったが、 2月に入りそのトレンドが変化しつつあり、市場全体の下落に引き摺られる形で 株価が下落した場合、格好の押し目買いの対象となるというこの動き。これをしっかり 捉えるには、まず下がったら買いたい、と思える業績抜群の銘柄を見つけること、 そしてその銘柄が下げ止まるのを見極めること。この二つであろう。こうして、欲しかった 銘柄を安く買うことで、下値不安のない状態でリバウンドを享受すること、これが この相場の王道である。 ジャンル別一覧
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